愛知県立芸術大学 Aichi University of the Arts


カリキュラム概要

デザイン専攻の概要

1年から2年の前期までを基礎課程とし、基礎知識や理論、そして方法などを実技課題を通して習得できる授業をおこなっています。2年後期からの専門課程では、領域拡大するデザインの現状に対応できるように複数の課題の中から学生が選択し、また意欲次第で複数を同時に修得することも可能なプログラムとなっています。指導する教員も一線で活躍するデザイナーや研究者を多く招請し、多面的で専門性の高いカリキュラムになっています。

デザイン専攻の特徴

基礎から学べる共通基礎:1年生〜2年生前期:基礎造形・基礎デザイン

1年生から2年生前期までは専門のデザイン領域に分かれず共通の課題に取り組み、どのようなデザイン領域にも対応できる基礎的な造形力や表現力を身につけます。

実践的な課題が学べる専門実技:2年生後期〜4年生:専門実技

2年生後期からは専門のデザイン領域に別れ、デザイン実務に直結する実践的なカリキュラムによって、実社会で通用する知識と最新の技術を身につけます。

やりたいことができる課題選択制:2年生後期〜4年生:専門実技

現在のデザインの現場では、デザイナーには幅広い視点が求められます。「専門実技」では多様なデザイン領域の課題から自由に課題を選択し、幅広い視点と自身の志向にあった能力を獲得します。

じっくり取り組める長期課題

3~5週間で一つの課題にじっくりとり組むことができるので、課題の完成度と制作の満足度も高くなります。

密度の濃い授業が受けられる少人数制

専門実技では1課題で約10人程度の少人数のクラスで課題を行いますので、教員、講師から密度の濃い授業が受けられます。

4年間の流れ

実技科目

1年~2年前期
共通基礎
2年後期~4年前期
視覚伝達デザイン領域
メディアデザイン領域
プロダクトデザイン領域
環境デザイン領域
4年後期
卒業制作

関連科目(必修)

1年
デザイン・工芸論
デザイン・コンピューター基礎
2年
デザインプレゼンテーション
3年
デザイン特講

その他、選択科目

  • デザイン特殊ゼミ
  • デザイン史

 

デザイン領域

Graphic Design 視覚伝達デザイン領域

視覚伝達デザインは、1950年代初頭にウルム造形大学でオトル・アイヒャーらの理論と実践により、その概念と方向がはっきり打ち出され今日でもその体系と概念は継続されている。特に昨今では、テレビ、映像、Webのメディアも視覚伝達デザインの視点から包括的にとらえられている。

本学デザイン専攻の視覚伝達デザイン領域は、視覚をとおして感情に訴え、理解と感動を媒介して情報伝達を目的としている。写真、映像、動画、Webのメディアもヴィジュアルコミュニケーションとして視覚デザイン領域と考える傾向もあるが、本領域では印刷技術(プリント、版画)を介した平面作品を中心に、絵画作品、立体イラストレーション、編集デザイン(絵本を含む)、パッケージデザイン、広告、視覚言語、サインデザイン、公共デザインなどを主としたグラフィック・デザイン領域を設定している。

Media Design メディアデザイン領域

メディア領域では、「人と人、人とものをつなぐ」をテーマに、紙媒体などの平面や、映像、音声などの時間、webなどのネットワーク上または物理的な空間などの多様な媒体についての知識や専門的な技術を修得します。また個々の媒体やモノに落とし込まれる以前の発想や概念の構築、ディレクション、コミュニケーション、マネージメント能力を重視し、包括的かつ抽象的思考としてコンセプトワークやプランニング、クリエイティビティーといった要素を重視しています。またメディア領域では多様な価値観と意識を受容し、より個性的な表現や媒体にトライすることを推奨しています。また学生自身の自主性、主体性を尊重し、その意欲を伸張する精神的環境を用意し、そのため、課題以外の自主的な制作も推奨しています。

Product Design プロダクトデザイン領域

今日、私達の身の回りを見渡すと工場で生産される量産品や手作りの一品制作のモノづくりによる多種多様な道具や機器があり、私達の生活には欠かすことの出来ない重要な役割を担っている。そしてそれらの恩恵を受けて潤いのある豊かな日常生活が営まれてきた。プロダクトデザイン領域ではこの日常生活の空間を構成するモノと人、環境、社会とのかかわりを認識しながら科学技術との融合をもとにより良い生活空間や持続性のある環境を目指して提案や創造活動を行う。

Environment Design 環境デザイン領域

環境領域とは、空間の在り方を考え、計画し、表現するデザイン領域である。空間はいわば器のようなもので、それだけで独立した概念や、魅力的な視覚性や様式性を持っている。また、器はその内に、さまざまなモノや生活行為やコミュニケーションを内包することによって「環境」となる。この領域のプログラムは、空間をデザインするということは、最終的に「環境」をデザインすることを理想とすべきであるという考えから、空間を環境としてトータルに考えることのできる柔軟なデザイナー育成を目指して構成されている。具体的には、家具から始まり、インテリア、展示、建築と拡がり、建物の外構や公園などのランドスケープ、道路や橋梁などのシビックデザイン、地域計画と、次第に大きくなってゆくスケールのなかで出会うさまざまな環境を創るデザイン分野を体験学習する。