研究室概要
博士前期課程
美術総合研究
- 視覚伝達デザイン・タイポグラフィデザイン
本研究室の専門領域は視覚伝達デザイン(Visual Communication Design)およびタイポグラフィデザイン(Typography Design)である。「視覚伝達デザイン」「タイポグラフィデザイン」という概念を「情報の解読とその再構築」として捉えながら、多様な分野で展開される視覚伝達デザインの創作および理論の研究をおこなうことを目的としている。
本研究室の主たる研究テーマは「文字と書体のデザイン」である。書体の成立過程や構造、存在意義などの調査をふまえたうえで、確固としたコンセプトに基づく新しい文字と書体の提案と制作、そしてそれらを効果的に活用する方法論の確立を目的とした研究をおこなっている。
授業展開としては、「視覚伝達デザイン」「タイポグラフィデザイン」の概念を理解するところからはじまる。学生はその認識に基づいた各自の研究テーマを決定し、それに沿って作品制作をおこなう創作研究と、理論的側面の考察を深める理論研究を併せて行う。
美術特別研究
- タイポグラフィデザイン
タイポグラフィデザインは、「文字をどのように扱うか」を主題とした視覚伝達デザインに関する技法の一分野である。テキストに応じて書体を選択し文字間や行間を調整することで、情報を視覚言語として成立させることを目的とする研究である。デザインの素材として大きな役割を担う「文字」の扱いに習熟することは、視覚情報を適切かつ効果的に伝達するために欠かせない技術といえる。
この授業では、文字の成立過程や構造を基本から学び、文字が視覚伝達デザインにおいて果たす重要な役割を理解するとともに、文字のバランスやリズムを踏まえた美しいレイアウトを出現させるための具体的な文字組の演習を行うことによって、タイポグラフィデザインの理解と習熟を目標として開講される。